冬のレオパ飼育でプラケースの温度管理を安く行う方法

レオパ飼育
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今回はヒョウモントカゲモドキことレオパの『冬の温度管理』についてまとめていきます。

レオパ飼育における基本的な温度管理などに関しては別に記事を書いていますので、そちらをご参照ください。

この記事では私の使っていたプラスチックケースでの保温を基本に、さまざまなタイプの保温方法を紹介しながら、一番お手軽に保温できる方法を探します。

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冬のレオパは温度管理が必須

そもそもなぜレオパの飼育に温度管理が必要なのか?

それは野生のレオパは冬眠を行っているからです。野生のレオパは冬は活動量を抑え、代謝を低くしてエサを食べず、それまで尾に蓄えていた栄養を使うことで冬を乗り切ります。

というのも野生のレオパが住んでいる中東地域、特にインド・アフガニスタン・パキスタンなどでは暑いときは暑く、冬は冷え込む過酷な場所なので、冬はエサも少なくなり、気温も下がるので必然的にレオパの活動量も少なくなるので冬眠をするのは自然です。

しかし冬眠といってもずっと寝たままではなく、ある程度は動き回るのがレオパの冬眠のようです。

飼育下では冬眠は不要

レオパを普通に飼育をするだけなら冬眠をさせる必要性はありません。

実は冬眠には春先まで体力が足りずにレオパが死んでしまうという可能性もあります。冬眠中だと胃の食べ物が消化できずに腐敗してしまったり、温度が下がりすぎて死んでしまうことが原因です。

繁殖を目的としたクーリングをする場合には冬眠が必要ですが、初心者の方はレオパを冬眠させる必要の無い環境で飼育するのがベストかと思います。

冬季のレオパの保温について

レオパの温度管理には大きく分けて2種類の方法があります。

・暖突などの保温器具で管理

・エアコンでの一括管理

2つのメリット・デメリットなどを紹介していきます。

少数飼育数ならパネルヒーターと暖突で

かなり寒い地方にお住まいの方であったり、気密性の低い部屋などの室温が低くなる環境の方は注意が必要ですが、基本は日本の住宅環境ならば底面に敷くパネルヒーター上部から加温する暖突で冬は乗り切れます。

私が使用しているのはプラスチック製の19cm×30cm×15cmサイズのこちらのケースです。

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床のヒーターは床の半分の面を暖める用にこちらのみどり商会 ピタリ適温プラス 1号を使用しています。

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そして天井は暖突では無くパネルヒーターで温めています。

理由は暖突は金網などに使用するためのものでプラスチックのケースだと溶かしてしまう可能性があるため使用できません。

ネットなどを調べてもプラスチックのレオパケースの暖め方はあまり詳しいものが無く、とりあえず仮として天井の全面を床用のパネルヒーターで温めています。

ある程度高温にしてもプラスチックが溶けることは無く、室温も適温の25~30度に保つことができています。

サイズはお使いのケースに合わせて下は床の半分程度の面積、天井は全面で私は温度を25 度以上に保つことができるので参考にしてください。

断熱材を使うのもおススメ

ヒーターだけでは温度が不十分な時、ヒーターの温度を上げて、室温を上げるという事も出来ますが、床面を厚くしすぎるとレオパが火傷をする恐れがあるのでおススメできません。

天井に触れることは少ないので、天井のヒーターの温度をある程度上げることは可能ですが、合わせて、側面を断熱材で囲う事もおススメです。

簡単なものなら段ボールでもいいですし、スタイロフォームを使うと見た面もきれいになりますね。

多頭飼育の場合はエアコンによる一括管理がオススメ

飼育している数が多い場合、1匹ずつ保温器具を用意するとコストが高くなります。そういった場合はエアコン一括管理の方が結果的に電気代や資材のコストも安くなります。

レオパならエアコンで室温26~27度になるように管理し、床のパネルヒーターと併用すればある程度の温度を保つ事が可能です。

温室を用意すれば電気代も下がる!?

多頭飼育で、エアコンのつけっぱなしに抵抗のある方は爬虫類向けの温室を利用するとコストが下げれる可能性があります。

温室はガラス温室メタルラックを使ったビニール温室があり、ガラス温室は頑強で保温力も高いですが、重く高価なので導入コストが高くなります。

一方ビニール温室はメタルラックをビニールで丸ごと囲むものが多く、周りをスタイロフォームなどの断熱材で囲み、正面のみをビニールシートで覆う手法が一般的です。

中で使うヒーターは暖突などでも良いですし、温室用のパネルヒーターなどをサーもセットで温度管理しながら使うのが一般的です。

レオパ飼育で冬に気を付ける事

レオパは飼育しやすいペットですが、冬に飼育する場合は特に注意が必要な事を紹介します。

湿度不足に注意

乾燥した環境には強いレオパですが、乾燥は脱皮不全などのトラブルの原因になりやすいです。

冬場は乾燥しやすいシーズンですし、暖房器具を使う事でゲージ内の湿度が下がりやすくなります。しっかり水入れに水を入れるなどの湿度対策が大切です。

シェルターに水をしっかり入れたり、霧吹きなどで加湿をしましょう。

温湿度計が無い場合は買う事をおススメします。

オーバーヒートに注意

ヒーターやサーモスタッドに不具合があると必要以上に暖めて温度が上がりすぎて、レオパがオーバーヒートを起こしてしまったり、最悪の場合は死んでしまいます。

ですので定期的にゲージの中の温度や湿度をチェックする習慣をつける事が大切です。もちろん温度計湿度計は必須なので、もしまだ設置していない場合はすぐに設置し温度管理を怠らないようにしましょう。

さいごに

レオパ飼育は比較的簡単ですが、冬場の保温が飼育の時の一番のネックかもしれません。

保温の方法や温度管理の方法をいろいろ紹介しましたが、飼育環境によって自分に合った対策をしていただければと思います。

初心者で初めての越冬という場合は、いろいろ試行錯誤しながらベストな方法を見つけましょう。新しい方法を試す場合、設置してから放置せずに数時間は観察しましょう。生活の習慣に合わせて部屋が一番寒い時間でも温度が保てているのを確認しましょう。

最初はいろいろ不安かもしれませんし、ケージ内温度の上下で焦ることもあるかもしれませんが、レオパ自体は温度変化にも強いので多少の温度変化は気にしなくても大丈夫です。

 

電気代や資材の価格は大きいですが、設備投資を惜しまずにいきましょう。しっかり設備を考えれば電気代のかかる冬場も費用を抑えることもできると思います。

以上、レオパの冬の保温についてでした。

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